2008年9月アーカイブ

平成20年9月17日付、20経営第3619号にて「台風13号による農作物の被害に係る農業共済の対応について」が、農林水産省経営局保険監理官より発出されましたので、下記の通り主要部分を抜粋し報告致します。




                     記

【共通事項】
事故防止の観点から、台風接近後におけるほ場の見回り等について
  は、気象情報を十分に確認し、大雨や強風が治まってから行うこと。


2 台風通過後の対策として、適時適切な防除を心がけること。なお、薬剤を使用
  する際にはポジティブリスト制度への対応を念頭に、農薬の使用基準を遵守
  し、周辺への飛散低減対策を講ずること。
【水稲】
1 事前の対策
(1)事前に排水路の詰まり等の点検・補修を行い、冠浸水時の速やかな排水に
備えること。
(2)貯蔵施設において、あらかじめ浸水の被害が想定される場合には、収穫物を
浸水の危険がない安全な場所に移動するなど、適切な対応に努めること。
2 被害拡大防止のための対策
(1)冠水した場合、葉先や穂先だけでも水面に出すよう速やかな排水に努めるこ
    と。
(2)冠水や籾ずれ等の被害の著しいほ場においては、白葉枯病等の多発が懸
    念されることから、排水後、病害の発生動向に十分注意し、的確な防除
に努めること。また、冠水や浸水の被害を受けた稲体は水分調整、肥料
吸収等の機能が低下していることから、田面の過度な乾燥に注意すること。
(3)台風通過直後のフェーン現象の発生により稲体の水分含有率が低下し、白
穂の発生等が懸念される場合には、通水による水分補給により稲体の活力
保持に努めること。また、農業共済組合等や農業協同組合との連携を密に
し、収穫前に白未熟粒の発生等被害実態の把握に努めること。
(4)収穫直前の地域において、稲体の倒伏や穂発芽の発生などにより品質の低
下が懸念される場合には、可能な限り速やかに収穫作業を開始するととも
に、被害籾については、仕分けを行い、乾燥、調製作業を実施すること。

【大豆】
1 事前の対策
事前に排水路の詰まり等の点検・補修を行い、冠浸水時の速やかな排水に備え
  ること。
2 被害拡大防止のための対策
(1)冠水又は浸水の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。
(2)冠水や浸水等を受けた場合、生育遅延や根腐れを引き起こし、日照不足と
相まって、病害虫に対する抵抗性が弱まること、また、風により莢が損傷
した場合や倒伏した場合に、傷口からの病原菌の侵入により、カビ粒、腐
敗粒、紫斑粒の発生が懸念されるので、病害虫の発生動向に注意し、適切
な防除を行うこと。
(3)土壌の多湿状態が長期間継続すると、根系における酸素が不足し、根粒菌
の活動が抑えられるため、天候の回復後、排水後のほ場の状況等を勘案し、
中耕や培土を実施すること。また、湿害により葉色や生育に不良の症状が
見られる場合には、窒素の追肥等により生育量の回復に努めること。

【野菜】【花き】
1 事前の対策
(1)園芸施設については、防風対策として、防風網の設置、施設周辺の清掃等
を行うほか、フィルムの取付金具の点検や抑えひもの固定等を行うこと。
特に、燃料タンクついては、倒しな いように安定性の確認を行うこと。
(2)露地栽培の草丈の低い花きについては、寒冷紗等で被覆し、草丈が高く支
    柱を立てている花きについては、ほ場の周囲に防風網を設置し、風害に備
えること。
2 被害拡大防止のための対策
(1)冠水又は浸水の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。
また、台風通過後は、土寄せ、追肥、液肥の葉面散布等を行い、作物の生
育の回復に努めるとともに、折れた茎葉の除去、適切な薬剤散布等により、
病害の発生抑制を図ること。
(2)生育初期の作物が被害を受けた場合には、予備苗による植替え又は再は種
を行い被害の軽減を図ること。植替え等により生育の遅れが見込まれる場
合には、フィルム被覆等により生育の促進に努めるとともに、被害が著し
い場合には、他の品種又は作物に転換すること
も検討すること。
(3)天候が回復した後、被覆資材、支柱、防虫ネット等の栽培施設や資材の点
検及び修復を行うこと。特にキク等の栽培に係る電照・補光関連施設(電
球、タイマー等)については、速やかに作動状況の点検を行うこと。
(4)台風通過後は、強日照によりハウス内温度が急上昇し、作物に高温障害を
生じやすいので、フィルム巻き上げ等の換気操作を行なうこと。

【畜産】
1 事前の対策
(1)畜産施設については、損傷、倒壊等を避けるため、必要に応じて補修を行う
こと。
(2)大雨による畜産施設への浸水の恐れがある場合、明暗渠の施工等により排水
に努めること。また、畜舎への浸水等により家畜への被害が生じる恐れがあ
る場合には、事前に避難場所を確認し、状況に応じて家畜を避難させる等の
適切な処置を行うこと。
(3)各地域において、あらかじめ停電や断水等の対応を確認し、被災時には自家
発電機による搾乳や生乳冷却等について、早急に対応できるよう努めること。
2 被害拡大防止のための対策
(1)飼料作物及び稲わら
ア冠水や浸水等の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。
イ生育後期になっている飼料作物は、天候の回復後に収穫を行うこと。また、
とうもろこし等の長大作物については、倒伏すると収穫量が減収し、品質
が低下するため、倒伏した場合には早めに収穫し、サイレージ調製等を行
うこと。
ウ稲わらの収穫を行っている地域においては、天候の回復後、速やかにほ場
から搬出して乾燥に努めるとともに、付着した土汚れ等を除去した上で飼
料に用いること。
(2)家畜
ア天候が回復した後、直ちに畜産施設内及びその周辺の排水を行うこと。ま
た、土砂が流入した場合には、再度の土砂流入等の事故に十分注意しつつ、
土砂を除去すること。
イ家畜防疫対策要綱(平成11年4月12日付け農林水産省畜産局長通知)
に基づき、必要に応じて立入検査の実施、消毒等の適切な発生予防措置の
実施に努めるとともに、家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号)
に基づく飼養衛生管理基準に沿った衛生管理を徹底すること。
ウ養分の低下した飼料作物や品質の低下した濃厚飼料の給与をする場合にあ
っては、栄養価、嗜好性等にも配慮し、家畜の生産性が低下することのな
いよう注意すること。
                                 以上

080903 病害虫(水稲)発生予報について

 病害虫防除所より病害虫発生予報(9月予報)が発表されました。以下の情報を参考に適期防除をお願いいたします。尚、農薬を使用される場合は、農薬のラベル記載事項を遵守し、農薬の飛散防止等に努め、適正な保管管理をお願いいたします。

 水稲)  いもち病       発生時期:平年並  発生量:平年並

      紋枯病        発生時期:平年並  発生量:平年並

      トビイロウンカ    発生時期:平年並  発生量:やや多い

      カメムシ類      発生時期:平年並  発生量:平年並